「?」
「ん?」
「何してるの」
「ほどいてるの」
は私を自分の足の上に乗せながら、
うしろから私の胸あたりにあるリボンを引っ張っていた。
あっという間にきれいなリボンがしゅる、とほどけてしまう。
「やめてよ」
「やあだ」
「…やめてよ?」
「ああ、まだ真っ昼間だし、そっちは」
耳元でエロ、と囁かれて、どっちが、と反論した。
そのあと目が合って二人ではにかんで、私はだらしなくたるんでしまった紐を結びなおす。
と、がその私の手をやんわりと掴んだ。違う、握った。
「だめだって」
「なんでって」
私はその手を無視して紐をリボンの形に直していく。
どうやらに本気でさえぎる気はないらしくて、
その証拠に、の手は私の手のひらに乗せてあるだけだった。
「できた」
「えい」
「あっ!」
Re:born
(そしてまた、ほどけるリボン)